院長の独り言【2009年 平成21年】

<院長の独り言 パート81>
『8年目のクリスマス。灯りについて』

さてさて前回は「政権交代…政治は変わるのか???私の私見」についてお送りしました。今回は「早くも8年目のクリスマス…灯りについて」についてお話したいと思っています。

さてここ1年がとても足早に思う今日この頃です。この1年何をしたか?皆さんは明確にお答えできますか?  私はダイエット成功(しかし現在は不安要素あり)、多くの勉強をさせて頂きました。 そして新しい取り組み…ナノバブル水についての検討、患者様の日々疑問をいくつかは改善、多くの出会い。 皆、かけがえのない財産であります。ありがとう。

時代は過ぎ、クリスマスがやってきました。昔はとてもわくわくしていた… 今はぼーと、灯りを眺める。灯りは不思議だ。 夜来るまで走っていて、暗闇をひたはしりに走っていると灯りがみえる。とてもほっとする。 小さな村の家庭で明かりがみえる。その灯りはまさしく家庭の温かさとマッチングしている。灯りという表現法で家庭の ほのぼのが伝わるのです。

ライトアップと人はいう。ライト(光)がアップ??? いや違う、実は光がもたらすのは人の心をアップさせるのだ。 私は派手派手しいのも嫌いではないが、ぼんやりとする灯りが好きだ。 TULIPファンの人ならわかるだろう。 いわゆるHALOである。

<参考>HALOとは?
1 (聖像の頭の周りやその上方に描かれる)円光、光輪、 光背、 後光(nimbus) ;[U](理想化された人物・事物を取り巻く)栄光、尊厳(の気)、神々しさ。
2 《気象》(太陽・月の周りに現れる)ハロー、暈(かさ);内暈(ないうん) 
とある。

つまり光の周りの間接的なぼわっとした灯りなのだ。光あるところに虫は集まる。人も光に誘われてでてくる。

私はこう思うのです。光や灯りは人の根底にある心を浮かび上がらせる(=ライトアップ)。 そして心を豊かにする(=ライトアップ)。 皆さんはどんな灯りが好きでしょうか???

平成21年12月1日

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<院長の独り言 パート80>
『政権交代…政治は変わるのか?…私の私見』

さてさて前回は「医者は経営者たるべきか??? 私の私見」についてお送りしました。 今回は「政権交代…政治は変わるのか??? 私の私見」についてお話したいと思っています。

この2ヶ月自分の私見を述べている気がします。しかし今年9/16自民党は長く掴んできた政権を民主党に譲ることになりました。 この独り言。実は少し早めに書いている事が多いので9月ではありますが、まだ政権交代直前(9月15日)に書いています。 したがって、今はどうなるか? わからない…今感じていることを書くことにします。

民主党は政権交代は目標だっただけで、目的は国民の生活であるといっています。 うーん、これはうなずける… 目標と目的は違うのです。多くの人はこれを間違っている気がしてならないのです。目標はあくまで 目的を完遂するための通り道…しかしそこでもう終わったような錯覚に陥ることも少なくありません。 政権を握ったそれでそんな気分になってもらったなら危険極まりない…

私は常々口にもして参りましたし、思っていた事があります。 民主党の考えで一番納得できること…「それは無駄遣いをまず根絶すること」 これは自民党の政権でも希望していたことでした。自民党が負けた敗因のおよそ9割以上の要因はここだと思います。

世間はリーマンショック以来、苦しい時代です。契機の指数が上がってもけしてよくなっていると感じている人は少ない… 町では夜の人通りは減っています。タクシーの方が多くて乗る人が少ない時代です。 景気は??? の質問に「ぼつぼつです」「まあまあ」なんて声はありません。「あきまへん」「いやー厳しいですよ」しか 聞かない。 そんな世の中で全ての人とは言いませんが、役所の方が国民の税金を湯水のように使っている税金…自分の懐が痛まない。 しかし公務員以外の世帯はみんな我慢しています。買いたいものも買わず、飲みに行くのを我慢しているのです。

先日やはり友人の公務員が、自分の都合で家を買いました。彼は市内の勤務でしたが、市内から何十キロも離れたところに家を買いました。でも勤務はしばらく市内まで通うといいます。そこで質問しました。「その通勤費はでるんじゃないだろうね」 Ans「でるよ。」 私は「ふざけんなよ。一般の企業でそんなことしてくれないぞ。君らはお金は湯水のように出てくると思っているのか? それはどこからでてくるんだ。税金からでてくるんじゃないか?」 彼はそれから勤務場所を数キロのところに代わりました。

俺に言わせれば当たり前のことです。しかしその環境におかれれば(公務員の方)それは普通になるのかもしれません。 友よ。気づいてくれてありがとう。これが知らない人ならいっても愚痴っぽくなるかもしれない。でも君には人間として生きて欲しい。警察も役所の人も一種の権力を持っているのです。そういう人たちこそ実はつつましく貧祖にふるまう生き方のほうが共感を得られます。

昔、多くの大人は我々にこう教えました。「お天道様がみてるよ」そうです。結局我々はそういい気持ちを置き去りにしてる。 それが今の庶民の憤りというもんです。 またまた脱線しましたが、我々庶民はみな家計が苦しいなら出るものを抑えて、しのいでいるのです。 国もまた同じでなければいけません。

去年の発表で3800億円が無駄遣いと発表されました。しかしこれはきっと氷山の一角です。 無駄遣いが多いなら国も地域団体も治そうとしなければなりません。失敗してもとがめられる事もありません。また都合よく決めた人は転勤して「知らぬ存ぜぬ」を貫きます。募金なら自分の納得をして出したものです。もし懐に入れる人がいてもまだ許せます。もちろんモラルからは許されないし私も肯定できない立場です。しかし税金は皆様が働いた一部を「義務」としてとっているお金です。募金のように任意のお金ではありません。それをこんな使い方されてそのまま放置した自民党はやはり退廃してやむをえないと思います。

私の親戚にも大物自民党議員がいます。そんな私であっても、今の自民党にはこのほうが良かったと思っています。私は親戚の一部がその方を一生懸命応援しているのを知っています。それも悪いことではない。しかし私はそれを頼ることをしたくない。私は私…政治的な力は本当の人間の気持ちを曇らせる可能性がある…おそらく自民党もなかなか官僚を切り崩せない、難しい面が多々あったというのは容易に想像できます。今までの付き合いが長いと余計にそんなもんです。

しかしこれからの期待を込めてこんな若輩者の私ですが自民党の方々に申し上げたい。「皆さんは何十年とこの日本を導いてこられた。大変なことだったでしょう。ならばこそ今度の政権交代でその少し前から官僚は民主党になびいていたという事実をどう考えますか? 結局損得で走りすぎるのはよくない。もちろん政治は哲学や綺麗ごとのみでいかないのは良く承知した上で申し上げます。お天道様でなく、国民がみていますよ。今後是非また民主党でもできない事があると思います。そんな時官僚の損得を蹴飛ばしてください。そうする必要はあると思います。」

私は消費税を上げることには賛成しています。ただし使い方が問題ですが、ヨーロッパのような福祉を充実させ低賃金でも生きていける世界。ただし諸費税は30%など破格な値段。それでも国民は幸せに暮らしています。日本の国民はこの事実をどれくらいの人が知っているでしょうか? ただ苦しくなるだけと思っているんじゃないでしょうか? 消費税UPはOK。でも医療や福祉、住宅の価格破壊などなど…衣食住にまつわるようなことをして頂けるなら納得される人も増えるでしょう。ただしその前にまずはまだこれ以上税金を搾り取るんだったら、無駄遣いをなくしてからが大原則です。 その辺があまりにもあいまいでした…

さて民主党についてまだ未知数ですが、国民が支持いたしました。是非社民党や国民新党と連立ということですが、基本はあなた方を指示したことを忘れないで欲しいです。きっと今まで自民党が苦労してきたことを知るはずです。簡単にいかないこともたくさんでてくるでしょう。特に総理となる鳩山総理には強いリーダーシップを発揮してもらい、協議は結構ですが物別れの場合もあっていいと思います。正しい、間違いでなく「覚悟を決めてすすむこと」これが一番大切と思います。医療の体質も改善は必要です。これは随分変わってきたと思います。だからこそ、医療福祉は是非充実して欲しい…そんな願いを込めながら…国を作ってきた人、これから国を掃除する人をいっぱい応援します。宜しくお願いいたします。

追伸 今年のクリスマス会は12月20日。芸人さんは「横山ホットブラザーズ」です。横浜の占い師さんや乗馬体験 (ここの乗馬倶楽部は小栗旬さんや福山勝治の馬を育てているところです)などがあります。お楽しみに…。

平成21年11月1日

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<院長の独り言 パート79>
『医者は経営者たるべきか???…私の私見』

さてさて前回は「教育と学習の違い」についてお送りしました。 今回は「医者は経営者たるべきか??? 私の私見 」についてお話したいと思っています。

時代が時代だけに最近は、ドクターが経営者でない医療施設も増えてきました。しかしながらまだまだ医者が経営者を兼ねるいるケースが多いと思われます。私もそうですが… 一般企業にも当然、会社の運営を行う上で業務と別に経営という側面があると思います。これ(経営)は私は一種の工夫あるいは「らしさ」と思うんであります。 たとえば、同じものを作って販売するといっても、ただ物々交換のようにもらって渡すという場合もあれば、特別に割引券を発行したり、見栄えをよくして売るというような工夫をこらす…このような事が経営の側面です。

経営の最終目標は何をおいても「利益を生むこと」であります。慈善事業でない限りは利益がなければ、仕入れもできない… また人を雇うこともできません。また新しい事を始めたり、新しいものを買うこともできません。ほとんど多くの会社の理念には「社会貢献」という言葉が入っていると思います。この意味には利益を上げてという隠された意図があるのが普通です。会社をつぶしてまで社会貢献をできればいいですが実際できないのが現状でしょう。要は利益を上げるのと社会貢献とどちらが非常が高いかなのです。この話は現実と理想の差に非常に 似ていると思います。

さて前置きが長くなりましたが、医療の世界はどうでしょう。人それぞれ考え方が違います。私の経歴からは前の病院にいる時は「経営者になりたくない」と最初から断りをいれてその病院の院長になりました。 多くの失敗をみてきました… また本来患者のためにいいのがAというものであるのがわかりながら、別のBを使う ようなこともみてきました。(理想を言えば医学的にはAです。現実はBの方が利益が上がる…)さてどちらが正しいのでしょうか? 本当に正しいか? 間違っているか? の判断だけでいいのでしょうか? 私が昔、経営者になりたくないと言ったのもそういった理想の医療に夢を持っていたいことからでした。あまりにも経営最上主義に走りすぎて、本当の医療を実践できないのは極めて残念ですし、本来の医療に程遠く感じられるからです。しかしそれだけでいいのでしょうか? うちには事務長がいます。理想ばかりを追いかける立場の私もいます。 実はそのバランスが極めていいのであります。ある病院では理事長先生が経営=利益に走りがちであったし、私がその反対で理想=いい医療を提供していくでした。

今のクリニックは私が理事長で院長であるためバランスが取りにくい部分もありますが、医師でありたい…つまりいい医療の提供を一番に考える姿勢は変わっていません。部下が経営に走りそうになると小さな事は目をつぶりますが、大きなことは頑として譲りません。要は上手な「時間」ならびに「金」の使い方をすればいいのです。医師を続ける限りはやはりいい医療を提供するという大前提は忘れてはいけないのだと思います。これができなくなるようなら私は潔く現場を去るつもりです。さいきじんクリニック.は開業当初から銀行さんに虐められてもこの姿勢だけは崩すことなくやってきました。これからもそうありたいと願っています。 先日、事務長がここ3年間は大きく動かないといってましたが、こんなに使ってます…と私に見せてくれました。やや反省しましたし、確かに私以外の経営者ならこんな投資をしないだろう…と思われるかもしれませんことでした。しかし、私はご飯が食べれています。しかもそのお金は自分のために使っていません。患者さん、そしてスタッフの業務 効率化のために使っています。私が個人的に使うのでしたら、私自身の心が凄く痛むことでしょう。

医者は経営者たるべきか? その答えは 利益を上げる<社会貢献 の関係を維持できることと思っています。 そして医者が経営者であるべきか? 私はYESと思っています。医師だからこそ 医療の本質がわかるからです。医療の本質がわからない人が経営を行うと判断が難しいと思います(たとえば人を使うこと、物を買うこと)。特に経営状態から数字だけを見て判断するという利益至上主義になってしまいます。ただし医師が良心を持ってあたる場合に限って経営者である事が必須条件と思っています。完全な利益至上主義のような経営者になるのだったらあまり好ましくない状況が生まれるでしょう。

数字だけを見る経営者の方からみたら「甘い」事をいっているかもしれません。ですが、医者でありますがその前に男であり、人間であります。人として「素」でみた場合、一番好ましい方向を模索し、その上で選んだ道なのです。

最近はうちのナンバー2の人達は私のそういう医療至上主義をわかってくれています。これからさいきじんクリニック.に期待したいと思います。まただからこそさいきじんクリニック.なんだと思います。乞うご期待下さい。

平成21年10月2日

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<院長の独り言 パート78>
『教育と学習の違い…(^u^)』

さてさて前回は「精一杯木は生きている。年輪のお話」をお送りしました。

今回は「教育と学習の違い」についてお話したいと思っています。 この同じように思える二つは大きく質が異なります…まず似ている点「考える力」がポイントであるということです。 しかしこの「考える力」は結構曲者で、1.自分で考える力 2.真似をする力 の2つがあり多くの日本人が得意なのは後者でしょう。

何か困難に向かった時に<自分で解決しよう>とせず、<とにかく上司に聞いてみよう>というパターンが一般化 してきています。「勉強」と一言にいっても、これには二通りあります。まさしく「教育」と「学習」であります。

教育は受けるもの、学習は自分でするもの…教育は受身(受動的)、学習は自主的(能動的)であります。今の日本は教育を受けさせています。義務教育という名のもとに無理やり教育をさせようというわけです。義務教育で必要なことは「読み」「書き」「そろばん」=「読書」→読書、乱読でいいのだと思います。「書記」→簡単な会話や意思が伝わりあえばOK。「数学」→簡単な計算なのです。 それ以外に学ぶことは人間学といってもいいと思っています。

多くの両親はなぜ子供にそれを望むのでしょう??? 自分の子供が優秀だと優越感がでるからでしょうか? あるいは子供の将来で有利になるためにいい学校に行かせたいのでしょうか? 今の時代にそんなものは役に立ちません。確かに昔はいい学校に入る=いい就職先でお金の豊かな人生を手に入れることが可能でした。しかし今はいい学校に行ったからといって必ず豊かになるという方程式は崩れました。人と同じことで安心していてはいけない時代に突入しています。逆に人と違う事が大事だと思います。

前々回に私は<知恵と知識の違い>について述べました。きっと今回も同じような話になるでしょう。 教育は「受ける」といいます。しかし学習は「受ける」とはいいません。「します…」です。

日本教育の間違いは、今大きなうねりとなってまさにこの受ける… 受動的な教育を行ったことで「考える」事が出来ず苦手な人たちが実際の職場で苦しんでいます。ただ皆さんに申し上げたい事があります。

確かに教育の悪さは認めますが、「人のせい」にしてはいけません。私どもも同じように教育を受けてきました。しかし自分で考え自分で作ることを知っています。それは楽しいことです。是非、今上司の指示通りにしか動けてない人は考えてみましょう。そして上司の考えに逆らっても動く時には「覚悟」も必要です。 その覚悟が実は責任力なのです。教育を学習に変えられることを祈りながら…

さて皆さんはどう感じられますか?

平成21年9月2日

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<院長の独り言 パート77>
『精一杯 木は生きている…年輪にまつわるお話』

さてさて前回は「知識と知恵の違い」をお送りしました。 今回は「精一杯木は生きている… 年輪にまつわる話」についてお話したいと思っています。 最近、友人からお聞きしたお話があまりにも素敵だったのでここでのせることにします(いわゆるパクリというやつです)。

ネタに尽きたんじゃないか? という声も聞こえてきそうです。確かに最近読書の時間が減っています。やばいかも。 まあそんなことはともかく、ここでとりあげるのは故・吉川栄治さんのお話です。

中学3年の時、吉川さんが父と山に登ったときのことです。途中に伐採した大木の新しい切り株が地面に並んでおり、 父親がその切り株を指して 『年輪の芯は、どの切り株を 見ても同じように北側に寄っているのはなぜか知っているか?』と尋ねられたそうです。吉川さんは『知らない』というと、父親は『南風と太陽をいっぱいに受けて育つ南側は肉付きもよく、豊かに成長する。つまり、それだけ年輪と年輪の輪が広い。だが、北風を受け、日の当たらない中で生きる北側は、寒さから自分を守るために戦う。だから年輪の幅が小さく、芯がその方に寄っていくんだ』そしてこうも付け加えたそうです。『だがな、伐採され材木として利用される時になると太陽をいっぱい受けた南側は【板】になる。 が、北風を受けて育った 【芯】の部分は角材としてつまり【柱】 になるんだ。 柱というものは、家を建てる時、一番、力のかかる所に使うものだ。同じように逆境を生き抜いた人間は【板】にはならないが【柱】になれるということなのだ』だからこそ『人間苦労は無駄じゃない。逆境と戦い、苦労に打ち勝ってこそ、本当に役に立つ人間になれるんだ。だから、お前のいまの苦労も決して無駄じゃないんだ。 わかるかな…』 このように父親にお話いただいたそうです。

試練は、自分を成長させるときに、自らが引き起こすのだそうです。人間は安易に楽な方向に進もうと思っています。実はその道の方がとても遠回りなのに、まるで近道と思いこんでしまうかのごとくに。私は、これが良くわかる気がします。時間をかかった事がいっぱいありました。しかしそのことは簡単に頭から離れずに確実に身についています。しかし付け焼刃のものはすぐに失ってしまいます。ある人が言いました。「迷ったなら困難を選べ」そしてあのプロレスのカリスマ…アントニオ猪木も同じようなことを言っています。

皆さんはどうお考えでしょうか? 是非考えてみてください。自分の道はどんな道なんでしょうか?

平成21年8月2日

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<院長の独り言 パート76>
『知識と知恵の違い… (^u^)』

さてさて前回は みざる、きかざる、いわざる」は必要? をお送りしました。 今回は 知識と知恵 の違い についてお話したいと思っています。

皆さんはこの違いどういう風に思いますか? 「あんまり変わりないじゃん」「どっちでもいいじゃん」なんで東京風なのかわかりませんが…こんな声が聞こえてきそうです。 いやいや、違うんですよ。 知識とは? その文字通り 知ることです。見識というか? つまり知ることだけです。 知恵とは? そう 知って「恵み」を与えることです。

たとえばうちのクリニックは福山の西の瀬戸町にあります。さあここから17時頃福山駅に行きたいのでタクシーを呼びました。 知識しかない運転手さんは2号線をひた走りします。 しかし知恵のある方は「お客さん、何時に駅に着けばいいですか?」と聞いて、込んでない道を行こうとします。 これがまさしく知恵なんです。

たとえいくつもの道を知っていても、そこまでなら知識です。 この時間ならこの道がいい… 早く行くならこの道、安く行くならこの道… などなど知っている知識 を精一杯利用して相手に「恵み」を与える…  これこそが知恵なんです。

人はみな良く錯覚に陥ります。知識をつんで満足している人はいっぱいいます。 しかしそれをうまく生かす事が出来ません。なぜ知識を手に入れるのか? その答えは実は知恵につなげることです。 知識を知恵に変えた時に相手にも満足感を与えうるし、自分にも満足感、達成感を得る結果になるからです。

たとえば算数や数学、物理など知識をつんでも仕方ないだろうと思ったことはありませんか?  それは実生活に自分自身が結びつける努力が足りないだけなんです。 算数や物理が見栄で知るものではありません。それを知ったことで子供に教えてあげられる… 瞬時に計算できて友人に教えてあげれる。などなど 実生活で役に立つことはいっぱいあります。 そうなってこそ初めて知恵となり役に立ちます。

皆さんは知識で満足してませんか?是非知恵に帰ることをお勧めします。 皆さんの生活が豊かになり幸せになるために…。

平成21年7月2日

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<院長の独り言 パート75>
『みざる 聞かざる いわざる』

さてさて前回は「いつもの齋木豊徳の4月~5月」をお送りしました。 今回は「みざる、きかざる、いわざる」は必要? についてお話したいと思っています。

今日唐突に思った事があった。経営者の心得のひとつに「みざる、きかざる、いわざる」が必要かも と… それを思ったのはあるうちの仲間と話をしているときだった。私はこう見えて厳格な部分は極めて細かい視野で見る癖がついている。しかしその他のことはビックリするくらいおおざっぱでもある(→若干AB型)。特に医療の面と教育さらに細かく言えば人間どおしの風通し(ちまたでは ほうれんそう という)についてはかなり厳しくみている。

医療は身体を見るのではなく「人間学」なのだ。ほかの職業より、生死と向き合うのでぎりぎりの状態の人間の心や 動きを実に様々見る事が出来る。こうして患者さんに教わるのだ。 みないように、きかないように することでうまく回る事もある。それを人間は知ろうとする。なぜか? それは邪な感情が支配しているときに限ってそのような「知る」ことをしようとする。多くの本や生活の中で「聴く力の重要性」「話すより聴く力」など…実は聴く力は大切とされている。 私も同意見である。まさしく聴く力は大切であります。 一方、聴かなくていいこともあるのではないか? 

が、今日の疑問… 職員がどうこうした。職員がこんなことしている。別に知らなくてもいい事があるようにも思う。なのに時に耳に入ってくる。見なくてもいいこともいっぱいある気がする。経営者としては知りたくない事が結構あるもんだ。上の立場に立つと こういった判別が難しい…どんな時に知ればいいのか?  今の思う基準はまずは人間関係でも「できる限り円滑にまわるために知るべきこと」だと思う。

1. 仲間が苦しんでいるとき 2.そしてその対策に迷っているとき

など特に個人的な問題でなく多くの人に影響を与える事は知っておくべきなのではないか? そんな風に思っています。 最終的にいいたいことは、「みんな、知ろうとするから、逆に円滑でなくなる事が多い」ってことでしょうか?

皆さんはどう思われますか?

平成21年6月2日

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<院長の独り言 パート74>
『草食系男子と子宮力 ~今年の4月から個人的に忙しいのだ~』

さてさて前回は「天然ナノバブル水への思い…奇跡は普段に存在する?ミラクルは隠せない」をお送りしました。 今回はいつもの齋木豊徳の4月~5月についてお話したいと思います。

毎年、去る人が去って、新しい顔が増えその上で4月は内科学会総会に4月初旬から4月中旬の間に開催された。 「いつも思うのです。なんでこの時期なん??」と。 今回は東京フォーラムなんで東京駅近辺なんで嬉しいですが… また翌週はうちの宮田技師長が神戸の学会シンポジウムで話をするために私もでかけていこうと思っています。

さらに、この間話をしていて物価の問題で「今は韓国がいい」と3名ほどの人に伺ったので、1泊2日でいいからとりあえず焼肉でも食いにいくか? 初めてのところやし、かなり私は初めての冒険が大好き…うちのA君も行きたいと…1泊2日なら可能か? と考えています。しかも安いのは4~6月なのだ…多分この時期に行かないと7月頃からは高くなるだろうし、ずるずる行かなくなるかも… 要は忙しいと遊びもしたくなる…若い頃からの悪い癖が出てくるのです。

しんどければ、休めばいいじゃない…いやいや、皆さんそうおっしゃりますけど、幼児の頃から早く寝るのはもったいない。一日が終わるまで遊び倒す…そんな生き方をしてきた私に今更、何をお望みですか? って感じです。もう治らない…

そういえば最近「草食系男子」という言葉があります。この言葉、恋愛に対して積極的でない男性をさすそうですが… その対極に女性にも問題があって子宮力ダウンという考えもあるようです。実際に「子宮力アップのレシピ」なんぞの本もある。最近コミュニティーのmixiを拝見していますとその子宮力についてこんな考えが載っていました。

女性が輝いていられるのは女性ホルモンのおかげ…バランスが乱れると、肌が乾燥しやすくなったり、毛穴が目立つようになる。その原因は「下半身の冷え」。たかが下半身の冷えと考えれば「どんまい」のですが、全ての臓器に血がいかない事態を起こします。 よく現れる臓器は、卵巣や子宮などの臓器で、ここが冷えるとホルモンバランスが崩れ、充分な栄養や酸素が届かずに正常の妊娠を妨げる原因になります。 またこの子宮力がダウンすると「心が不安定になる」「生理不順や生理痛」「不眠」「太りやすい」などなどの女性にはとても嬉しくないお話が続出するのです。
つまり、冷えから子宮力が低下すると

1.肌が荒れる 2.クマができやすい 3.毛穴が目立つ 4.心が不安定 5.月経異常 6.太りやすい 7.眠れない  

これらをみれば女性に大敵な状態といえるでしょう。

そこで前回お話したナノバブル水は強烈にこの冷えを改善する、今一番お勧めの水であります。

次に生活習慣では夜暗くして(灯りを消し)眠る事が大切です(睡眠物質のメラトニンがでなくて 頭も卵巣も休めないそうです)。 今の時代、おとなしい男性が増えています。しかし同様に女性も子宮力を失っています。時には皆さん草食系から肉食系にならないと自然に逆らう行為でありますので、体の変調をホルモンからきたす結果になると思いませんか?

<追伸>
ここから数ヶ月は東京,横浜へ毎月行くことになりそうです。楽しみたいですが、学会がある以上難しいものです。実はストレスもまたホルモンバランスを崩すので要注意。私のクリニックでは、ストレスの度合いを予測する事が出来ますから時々私はチェックしているのです。私は草食系になれない気がします。

平成21年5月2日

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<院長の独り言 パート73>
『ミラクルは隠せない(天然ナノバブル水への思い)~奇跡は通常生活に存在する?~』

さてさて前回は「さいきじんクリニック.初心表明」をお送りしました。

唐突ですが今回は「ミラクルは隠せない。ナノバブル水への思い…」についてお話したいと思います。

最近ちまたでは、「ナノテクノロジー」たる言葉が横行している。このナノテクノロジーは工学系などを中心に今後の発展が 期待されているのですが、私は「ナノバブル水」に約3年前に遭遇しました。

皆さんは日本人なので「」をご存知ですよね。 滝の水は高所から落ちてきて、岩にあたったり、水面に当たったりします。その一部に実はナノバブル水が存在していると私は思っているのです。ではその水はどんな水か? これらの水はいわゆる清流であります。飲んでみたいと思うほどなぜか、きれいで澄んでいてさわやかなものです… 岩にあたってはじける瞬間に私はナノバブル水ができていると思います。

私が代替医療に興味を示したのは約7年前… 普段の診療を行っていて、なんて無力なんだろう…治しているつもりだけなんではないか? 治るという事は薬を飲んだり病院で処置を受けないことだと患者さんから教わりました。つまり今の多くの医療は慢性疾患であり、治せていない現実がそこにあるのです。患者さんはよく言います。「先生。血圧の治療をしたらもうずっと飲み続けなくてはいけないのかなあ?」と… 医療は無理やり治そうとしている治療ではないか? と思わされる瞬間です。 昔の私なら「残念ですが、そうですね」だったでしょう。今の私なら「あなたが今の生活習慣と立ち向かって治そうと強く願うなら私は最大限のサポートをできると思う。」と答えます。もちろん全ての医療を否定しているわけではありません。救急医療がなければ助かる人も助からない現実があります。そんなこんなで代替医療に興味を持つのでした。多くの患者さんは知っています。今の医療は治せないことを… 「腰が痛い」「膝が痛い」では、マッサージや針治療をすることが多い… 自分の存在さえ否定的に思える日々を2年近く過ごしていたのだと思います。そこからいろんな業者の方が私の前に現れました。 人体に必要なものは何か? 結論から言うと今の環境が及ぼす影響から不足なものが見えてきます。 そして体を温めることの大切さ…医師だからこそとても大切に思っています。 どんな生きとし生けるもの(植物も動物も)も栄養と水と酸素が必要です。このどれかが不足しては生きていけません。 しかし地球規模でオゾン層の破壊→地球の温暖化などが起こっています。また人類は汚れをどんどん排出し空気、水を汚してきました。 また便利にすることで栄養もまた損なわれているのが現実です(これについてはまた別の機会にお話したいと思いますが、現在不足して いるのは酵素、カルシウム、クエン酸が重要です)。栄養と水と酸素のどれが不足しても健康でいることは難しい… その中でも水では、今「ナノバブル水」を推奨しています。

実はさいきじんクリニック.でも多くの検討がなされています。現在わかっていること…それは動脈硬化に多大な影響を与え皮膚の状態をよくして、荒れを改善する…また水虫などにも効果があると思われます(水虫が治ればノーベル賞です)。 さて代替医療を行う上で特に問題となった点は、保険診療でした。御多聞にもれずに私どもの施設も保険診療施設であります。 したがって一定のルールの中で行わなければなりません。多くの患者様が保険診療があるがゆえにコスト的に助かっている事実があります。しかし一方、保険診療で改善しているケースは多くみられますが、治っているケースは実に少ないと思います。 我々医療従事者は、少しでも苦痛を取り除く方法を考えるのが仕事であります。 今の現状の枠の中でのみ考えれば、答えはひとつに絞られる方向にいくのです。それがいいとか悪いとか申しているのではありません。 しかし、実際の患者様の声は「先生治してよ」であります。  

保険診療でない以上コストが高まります。しかしこの際思い切って皆さんに安く提供できる策を講じるようにしていきます。私は多くの人 の役に立ちたいのです。 もう一度申し上げたいことであります。「ナノバブル水」この水は本当に奇跡の水であります。加えて最も素晴らしいことは

1、普通の水から作ること(なんら薬剤を使っていません) 

2、その水は滝の水と同じようなものであること(綺麗な水であり自然の産物)

3、私どもの施設では動脈硬化を抑制し、体をあたためる治療が可能であること

そのようなものであります。

最近はテレビでもナノバブル水の放映がされてきています。今までは全くなかった…特に私が手がけた2年以上前は無名です。 その頃から私は注目していましたが、うちのスタッフでさえ半信半疑でした。 私の医師としての持論の中に「医師は予言者である。いやそうあるべきだ」というのがあります。医師は現在のみならず、 遠くの将来を見据えてこの患者さんは今後どうなっていくのだろう?とか、今後の医療の進むべく道を見続けねばなりません。

多くの場所で私は 人の幸せは「恐れをなくすこと」と言ってまいりました。その恐れを抱かないための手段の一つに「健康でいること」があります。健康でなければ恐れが生まれる必然がそこにあるからなのです。 天然の「ナノバブル水」この7文字の水には普通の生活の中に存在する奇跡というのが私の今日の独り言です。

平成21年4月1日

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<院長の独り言 パート72>
『今年のさいきじんクリニック.は…初心表明』

さてさて前回までに物語風に「45歳。一人旅 門司港レトロ~長門ぶらり旅 その2 完結偏」をお送りしました。

今年の個人的目標もあるんですが、今年の1月13日に年頭さいきじんクリニック.カンファレンスで私がスタッフの皆さんに述べた初心表明についてお話したいと思います。 参加者は約35名ほどでした。

まずは皆さんに聞いたこと…「皆さんは幸せですか???」でした。

ここで残念なお知らせです。わずか2名の方しか手が上がりませんでした…「そうか。みんな幸せではないんだ」 実はやや予測できた結果ではありましたです。これが…。 今年のさいきじんクリニック.は「幸せ」をキーワードに理念を心に秘めて、まずはスタッフが幸せになれるよう、スタッフが幸せでないと患者様に幸せがおとずれないのでは…と考えてお話させていただきました。 私の個人的考えや実際の例をあげて、その方法は自分で見つけて欲しいと願いながら…

1.素の心を大切にすること
これは単に逆らわずに従順であることではなく、積極的で力強いことを意味します。 私心なくくもりない心であれば、一つのことにとらわれず、物事をあるがままにみる。これこそが真理を知える唯一の方法であります。特に目に見えないものに対して敬い、そして強く感謝すること…

2.「知る」ことを徹底的に
今の世の中は無関心が多い… さいきじんクリニック.は常に患者さん、スタッフ同志に関心を示す事を目標にします。マザーテレサは「愛の対極は無関心である」といい、キング牧師は「最大の悲劇は悪人による言動、暴力よりも善人の無関心に他ならない」と言っています。関心を持てば心の目が開けます。今まで見えなかったものが見えるのです。最も関心が強いのは子供です。大人のようにいろんな規律はなく、素の心で物事を見て興味を示します。何か興味を持っているか? の質問にすらっと答えられる人間でありたいものです。

3.人のせいにしない… 
己に原因を求めよ… 何か悪い事があると自分可愛さに他に原因を求める事が多いのです。是非もう一度考え直しましょう。神様があなたへ警告している事がほとんどであります。

4.感謝が一番… 
目に見えないもの(空気や水、妻や恋人)に対して強い感謝ができれば謙虚が生まれます。そして愛を知り、与えようとする=奉仕であります…

5.Do My Best 
つまり何よりも(正しかろうが、間違っていようが)一生懸命が一番であります。 そして、当院では朝礼でこんな合言葉が…自分を信じて好きになれ。私心なくして素で見よう。一生懸命感謝して、Do my best 。全ては自分に原因がある。人を知り、己を知れ…そこには幸せが必ずある…みなさんも幸せの扉の入り口に立てましたね。「おめでとう」…

平成21年3月2日

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<院長の独り言 パート71>
『45歳一人旅報告 その2』

さてさて前回に引き続き、今日は物語風に「45歳。一人旅 門司港レトロ~長門ぶらり旅 その2 完結偏」をお送りします。 40代。わがままに生きるをテーマに。

さておさらいですが3つの目標を立てました。

1一人旅をしてごく自然な視線の中でみてみよう  
2お世話になっている笹原コウジ師匠に会いに行こう(笹原師匠は山口県防府市)   
3自分の先祖のルーツを肌で感じよう

自転車で下関へ向かった私は、一日目広島南区を6:30に自転車でスタートし14:50 69.0km地点 周防高森駅着。

ここで私の自転車旅を終えます。ここからは電車旅になります。

ここまでが前回のまとめです。結局は2はこの時点で達成です。

翌日はまず下関へ11:00着。そこから唐戸市場に行く。日本の中でも大きな市場だろうここにようやく来れた。ここには当クリニックの誇るべき宮田技士長が休みを利用して以前来た水族館の「海峡館」がある。一人旅の記念にヘリコプターに乗った。1万円くらいしたが、いい思い出だ。その後下関人道トンネルまで歩いて、下関海峡を歩いて渡る。門司港サイドの人道トンネルは何もない。そこでバスを待って門司港駅まででた。本日泊まりはこの旅最終の「門司港ホテル」だ。チェックインのあと門司から唐戸に船で渡ってすしを購入。ホテルに戻って食事を済ませてから ホテルバーへ行った。素敵な景色を見ながら、「セックスオンザビーチ」を飲むんだ。渋いぜ、俺…

22:00 その日はゆっくり休んで、さあ最終日。この日は山陰線を上って長門市仙崎へ。その途中に笹原師匠に聞いた 角島という景観のいい場所に行くんだ。下関駅まで行く。

10:50 次の山陰電車は11:53発だ。一時間もあるぞ。今の格好が悪いので、下関駅のデパートに入ると「やった~。ユニクロがあった」。すぐに服を買って着替える。

11:50 切符販売のところで駅員さんに聞いてどういけばいいか? 教えてもらった。 一番近いところは阿川駅だがバスもないとの事で、その前の滝部駅がいいそうだ。山陰線は何かと不便だ。 11:53発 12:10ここまでの駅はほとんど無人駅だ。ジャスコなどがあったが、逆の窓からは山あいや田畑がみえいかにも不釣合いな感じだ。

12:13 ふくえ駅、左に海が見えてきた。60歳前後のおばちゃんがあわてて降りて無人駅 横の自分の自動車に乗っていった。のどかなもんだ。この辺では駅周辺に車を置きっぱなしができるんだから…

12:16 よしみ駅 ここの歩道橋は全部黄色い色だ。なぜ黄色なんだろう(後述する)。

12:30 川棚温泉。時々TV のコマーシャルでも川棚グランドホテルがでてくる。瓦そばというのが有名なようだ。

12:35 小串 ここで 乗り換えである。

12:46 小串発 12:53油玉で事件発生。間違えて降りたと思われる55歳くらいのおばちゃん が「私にここ油玉? 油玉?」とパニくって聞いてきた。おれだって始めての土地だぞ…わかんねえよ。でも油玉ではあるようなので、「そうですよ」と答えた。「長門二見の次の油玉?」と聞いてくるので私の 目的地滝部駅の事だとわかったので親切に教えた。確かにここは1.5~2時間に1本しかないので交通手段は極めて 重要だ。

13:15 滝部駅に到着。バスは13:50だ。私は次の電車の予定では2時間だ。35分もロスはできない。仕方なしにタクシーに乗る。タクシーに乗りながら運転手さんに多くの情報を得る。ここらはイカ釣りが有名だが、最近九州や鳥取の境港からイカを釣りに来る。かなりピンチらしい。またさっきの黄色のレールや歩道橋が多いのは 「萩のみかん」をイメージしているようでその色だそうだ。 13:32 角島の入り口。今日は風が強い。したがって海は綺麗ではあるがいつもよりは澱んでいるようだ。

13:50 角島の灯台に着く。海を眺めながらオフコース「愛あるところへ」「YES-YES-YES」を聴く。なぜか わからないけど涙が溢れてきた。凄いなあ。人の心を動かせる曲が作れるなんて…

14:05 ゆっくりと角島 入り口に向かって歩き始めた。多くのカラスが海風と遊んでいる。普通かもめのような気がするが、風に身を任せて風に向かって抵抗を受け浮遊している感じだ。こんなの初めてだ。

14:40 タクシーに乗る。14:52 阿川駅に到着。ほんまにここには何にもない。無人駅だ。駅前にコンビ二のようなものがあるだけ。RICという名前だ。ここで乗車券を売っているとぎりぎりで気づく。15:02下関方面のホームで 待っていたが逆と気づいてすぐに橋って歩道橋を渡った。何とか長門方面に乗れた。長門あわの駅。ここも無人。駅の窓はほこりだらけ…豊川悦司主演の「青い鳥」や高倉健の「鉄道員(ぽっぽや)」を思い出した。無人駅が本当に多くなったのだなあ…駅員さんも駅長室もない…経費削減は大いにわかるが本当にいいのだろうか? 何ともいえない気持ちがこみ上げてくる。日本の自然、文化が失われていく。きっと日本が失ったものそれがここにあるような気がしてならない。しぶしぶ電車に乗るんだ…

15:36 長門駅に到着。すぐに乗り換えて仙崎行きの電車へ。15:45仙崎着。ついに来たぞ。私のルーツとも言えるこの街に。最初に斎木病院へ向かう。会いに行こうか? 親戚に…斎木病院の前には「香月泰男」おじさんのデザインがある。「香月泰男」は私と遠縁でシベリア鉄道シリーズで有名な画家らしい。博物館もある。画展も結構やっていて京都で母に連れられて行ったこともある。うちにも2枚絵があったが一枚は笹原師匠にプレゼントした。師匠は「香月泰男」を知っていたからだ…私が持つよりもいいと思った。そういえば何年か前にも画展を東京駅でやっていたなあ。結構有名みたいだ。

一旦斎木病院に入るがここは受付が見えないところにあって若干入りにくい。辞めよう。うちのクリニックの良さが改めてわかった。オープンであり顔が見える安心感がある。もちろん満足はしていないけど、いいと思った。さて斎木病院のおじ様達には月曜日で仕事中でもあり、気も使って欲しくないし、やはり当初のとおり自分で探すのだ。

15:55 仙崎の港へ。青海島ショップへ向かう。

16:00 うに釜飯で有名な「はまや」へ、準備中だ。

16:20-16:40で青海島ショップでかまぼこを買う。さざえのつぼ焼きを頼んで(5個で1000円)食べながら、土地の人に聞くんだ。

斎木病院の関連のものだが、遠くから来た。墓参りをしたいのだが、うちは曹洞宗である。また病院の人に聞かずに若い頃に来たイメージのみをもって先祖の墓を探したいのだ。と伝えた。曹洞宗のお寺はここから10km離れのとこしかない。私の記憶ではここ仙崎にあったはずだ。そこで父に電話した。先崎には間違いないがお墓の名前は覚えていないという。ここでめったに褒めてもらった事のない父に 「お前は突飛もなくそんなことするけど、えらいやっちゃなあ。先祖を思う気持ちがあって兄弟でもおまえだけやないか」 と言われた。めったに褒められてないのでかえって変な気分だ。妙に父親の健康状態が気になった。すると隣の店の人がここいらには斎木という名前はあまりないから多分浄土宗の普門寺にあったと思うと… いい情報をゲットした。

16:40 寺へ向かう。

16:50 かたっぱしから探したがない。となりにも寺がある。探してみよう。ここの奥に角から3つめに「斎木家累代の墓」と書いてあった。ついに到達した。また涙が出た。探し当てたからなのか? ようやくという思いか? 待望の墓にたどり着いた事に先祖のお導きを感じた。般若心経をおがむ。昔は無理やりおがまさせられていたようだこの般若心経を今は読めることに感謝している。私が今あるのは先祖のおかげ。感謝をいっぱい述べた。凄く優しくなれた気がした。

17:15 ここから帰途である。仙崎駅に着いた。タクシーに乗る。またタクシーの運転手に聞いた。「ここらで人気の病院は?」「やはり長門総合病院でしょう」あと斎木さんからでたという噂の「三隅 病院クリニックというところも精神科らしいけどMRIもいれて評判がいい。随分患者さんが斎木病院から流れた と聞きます」なんか分裂したのかな? 少し淋しくもあり、ごく自然な流れから当たり前のようでも あり…複雑な心境だなあ。

17:20 長門市で帰りの切符を買う。あと30分あるのでこの辺の喫茶店は? と聞くと駅員さんははっきり「ない です」と言われた。仕方なくKIOSKで我慢だ。

17:42 厚狭行き 2番乗り場へ。途中にゴミが落ちていた。ビックリするくらい自然にゴミを拾っている自分に驚いた。先祖に感謝だ。

17:52 長門市駅発。長門市から厚狭 に向かう電車は1両編成でワンマンカーだ。出発当初少なかった人間が18:29頃高校生が大量に乗ってきた。座るところがなくて地べたに座る学生、UNOを始めた。のどかな風景だ。一人膝上までのミニスカートのいかにもやんちゃそうな女学生が独りぽつんといた。一生懸命メールをしている。しかし後々このような人物が伸びていくことも少なくはない。若い間はやんちゃな方がいいような気がする。こんな時に私は思う事がある。普通がいいのか? 変わっているのがいいのか? じゃあ普通って何だ? ここでも思うのだ。多くの人は正しいか間違っているか? を基準に物事を行う習性がある。そのために行動に結びつかない。絶対的にやってはいけないのは人を殺すこと(自殺も含んでますよ)、物を盗むこと、人を傷つけることだけだ。何をやっても人間は基本的には自由だ。この3つは中国の漢帝国400年の創始者高祖皇帝:劉邦が秦打倒に向かって漢中に入ったときに決めた法律だ。極めて簡単でかつ人々に理解しやすい法である。話は脱線したが、多少でも不愉快に見えるのは、見る方の固定観念が強いせいだと思う。言ってみれば見る方が常識を押し付けているように思えてならない「昔はこうだった」とか… 逆に見ている方が黙っているのであれば、むしろ陰険な気がする。もちろん誰にも将来は見えないが、自己アピールができるという点だけでも評価に値する。むしろ普通で何も他の生徒と変わらない方が今後に期待持てないと思う。そんな何や かんやで厚狭駅に着いた。ここは創造していたよりも都会的であった。19:08であった。

19:21 厚狭駅から広島へ向かう。新山口まで新幹線で数分だった。この旅は自転車旅で普通電車も利用した。新幹線では 数分なのだが、なんと距離があったことか? この旅はもうすぐ終わる。ふと窓から外を眺め、綺麗にちりばめられた家の灯りを見つめながら、多くの人がこのような 文明の恩恵を受けているんだなあ。しかし考え方を変えると、文明は人のつなぎを消し去るものなんだ。と改めて感じた。

21:34 福山駅着。ほっとした瞬間でもあり、なぜかもの悲しい気持ちにもなる自分でした。 今回は物語風に自転車一人旅をまとめました。是非読まれた方にいい影響を及ぼしてくれることを願いながら…

平成21年2月2日

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<院長の独り言 パート70>
『あけましておめでとうございます…45歳一人旅報告 その1』

あけましておめでとうございます。皆様如何にお過ごしでしょうか? いい年末でしたか? いいお正月でしょうか? 今日は物語風に「45歳。一人旅 門司港レトロ~長門ぶらり旅 10/27-29」をお送りします。

今日ごらんの皆様は、「何のことやら…」って事でしょうけど…私のクリニックには「ハートフル休暇」というのがありまして、私一人では取れませんでしたけど…7月から梶田大先生も登場で私も遅めの休暇をとりました。

10月末に自転車一人旅下関、門司へレッツゴーの旅を刊行する事にしました。 45歳といえばもう人生の下り坂に入ってます。がむしゃらに仕事をした20代、がむしゃらにせざるを得なかった30代、 開業でばたついた40代。今まで余裕もなく過ごしてきた気がします。突然「いいのか? 俺…こんな調子でいいのか?」と疑問を持つようになった45歳、さそり座、AB型のちょっと いけてる???男性は思い立ったのでした。幾つか心に引っかかる事があった。40-45歳…患者さんに対して幸せを考えるのもいいけど、はたして自分は幸せなのか? 自分が幸せじゃないのに幸せを提供できるのか? 色々思う難しいお年頃であります。

3つの目標を立てました。 
1.一人旅をしてごく自然な視線の中でみてみよう  
2.お世話になっている笹原コウジ師匠に 会いに行こう(笹原師匠は山口県防府市におられます)
3.自分の先祖のルーツを肌で感じよう 自分は京都生まれ、京都育ちですが、齋木家のルーツは山口県長門市にあります。明治時代から110年続くこの医者家系の一族であります。自転車で下関へ、一日目広島南区を6:30に自転車でスタート…その自転車はなんとママチャリ…みんなの 「ほんまにママチャリで大丈夫?」という声や心配をよそに私は電動付アシストをたよりに出発したのでした。さっそうと朝の 静けさの中を自転車が進んでいく。
「格好いいぜ、俺」。
45歳のおっさんはフェミニストに変身したのでしたが、走って15分で 事件はおきた。前のかごに入れていた飲み物の缶がカランコロンと落ちていく。自転車を止めて坂の下まで拾いにいく。 そこでフェミニストは「格好悪いぜ」と思うのでした。

またまた走り続けて今度はセブンイレブンで一服タバコを吹かし、さらに進むと 今度は2号線をわたる際に首にしていたマフラーを落とす。
「信号が点滅してる。変わるやんか」あせって取りに行く。
「格好悪いぜ。俺」…ひたすら格好悪い自分を取り戻すために、走れメロス状態です。

しばらく行くと、初老のおじいさんがママチャリでゆっくり走っていた。さっそうと抜いていくと今度はミラーが落ちる。
「もう三度目だぞ。俺。もう諦めるか?」
そう思ったのですが、そこはさいきじんクリニック.創始者としての理念が邪魔する。 3つ目に「あせらず、とまらず、引かず、そして諦めず」である。ミラーを拾いに行くとあっさりおじいさんに抜かれてしまった。 大丈夫か? この旅…先行きに大きな不安を胸にそして…もう泣いてもいいか?俺… 出発して1時間だぞ…こうも簡単にものを落としていたらカッコウ悪いぜ。哀愁に浸っているばあいじゃあない。 ここは約10kmの地点だ。予定通りではあるが、やや遅いかも。もうすぐ宮島の予定だ。この光景は見た事があるんだ。

07:30に佐伯区に入った。さっきから朝のブレンドコーヒーを飲んでやろうと思って走っているのに一向に街の喫茶店がない。 若い人にはなじみはないかもしれないが、40代ノスタルジックな想いの旅なのだ。土曜日というのに多くの高校生たちが登校して いる姿を横目にガロの「学生街の喫茶店」や「学生時代」などのイメージを持った店はないものか? そんな思いでこの街を走って いる俺。やや都会を離れるとそんな店があるかと期待していたのに…プチ悲しい…

07:49 廿日市市に入って直ぐに「可愛川」という2級河川が目に入ってきた。珍しい名前だ。すぐに写メとデジカメを出す。 AB型の私は瞬時にこの目から入った情報を何の障害もなく頭の後頭葉視覚中枢に送って、瞬時に大脳辺縁系が思いを めぐらす。「可愛川」 → 可愛い女性 → 写真を撮って女の子に見せる → きゃあきゃあ → 可愛かずみ → 自殺した、でも好きなDangerousダイナマイト ボディーな女優だったなあ。ちょっと昔の彼女が似ていたなあ…私のノスタルジックな40代一人旅が、エロチック40代一人妄想旅に変身した最初だった。いけない、いけない。早くもとに 戻れ、俺…

08:10 21.1km地点 宮島着 やったぜ。宮島まで来た~  早速、Rest Roomへ直行だ。水の補給も欠かせない。少し落ち着いた頃に歩を進める。海風が頬をなでる。少し伸びた髪を風が洗ってくれている。男40歳どこへいく…そうここは宮島フェリー乗り場前。すっかりノスタルジックに戻った俺は海を眺めながらタバコをくゆらせて哀愁を漂わせていた はずだ。いやいやしかし裏の(多少あせってる?)おいらは、電動アシストの充電切れに手を焼いているのさ。そうここの前にある店の前の充電できるポチをみつけた。そこにて電気を充電させてもらっているのだ。そういえば聞こえはいいが単に 電気泥棒である(あとで部下に聞いたのだがこれは軽犯罪じゃないですか?だと)。

もちろんいい気はしない。いいのか? 俺? しかし旅人が困っていたら手を差し伸べよ。そんなあるかないかの教訓に勝手に納得しながら電気を奪っている。そんな俺は半分は良心の呵責と戦いながらなのさ…だから背中のリュックで充電器を隠しているのさ。

おや、可愛らしいバスガイドさんが俺に近づいてくるぞ。「惚れるとやけどするぜ」と思っていたが単にタバコが吸いたかったみたい。(泣) またエロチック40歳がやや登場したみたいだ。いけないいけない… 何か知らんけど、宮島へ行くんだろうおばちゃんたちがピーチクパーチクしゃべってる。

と、突然。店のシャッターが降りた。なんだなんだ…シャッターの間にある支柱を持っておばちゃんとにいちゃんが俺の充電器の隠し場所に近づいているぞ。やばいぞ…という思いと反対になぜか子供の頃を思い出した。友達と探した、作った秘密基地を大人に見破られた感じだ。年もおばちゃんと10以内、兄ちゃんは俺より若いかもしれないのに なぜか悪いことをしている気になって、知らん顔をしてしまった。「誰がこんなとこにかばん置いてるんだろう」的な完全なる第三者の立場をとっていた俺。シャッターの支柱を充電器の横においてやや不思議な顔をしているおばちゃん。もう許してくれ~。おばちゃんと兄ちゃんが店に戻った隙を私が見逃すはずがなく、さっさと充電器を回収し再び宮島をあとに去っていくのであった。時間は08:40になっている。

08:55 23.8km地点 宮島エンド付近 大野手前着 焼肉屋 たかちゃん 充電が完璧でない。2号線で電気泥棒をするわけにいかない。しかしそこは2号線から見えない2号線のエスケープエリア。大きな トラックが止まっている。「しめしめ、見えないだろう」またまた電気泥棒を始めた。焼肉屋 たかちゃん ごめんなさい。今度あなたが 福山に自転車旅したらさいきじんクリニック.の電機を貸すからさ~許してよ。そんなありもしない空想をしながら都合よく自分を正当化している俺…また催してきたぞ。電気泥棒のみならずたちしょんという2大軽犯罪を俺は犯してしまった

09:25に突然大型トラックが動く。 やばい。もう2号線から丸見えやんけ。あせらず、とまらず、引かず、そして諦めずというクリニック理念の3番目を提示したはず の俺が慌てて出発する…

09:30発 またまた充電が切れそうになる。

10:25 38.0km地点 岩国装束JoYFUL着 トイレと充電。 炎の鉄板チャーハン茶漬け(742kcal)を食す。

11:00 40.7km地点 岩国市街地着。怪しい充電状態。 これから噂の岩国山越えがある。結構きついらしい。

11:45 42.6km地点 岩国ローソン錦見一丁目店着 またまた電気を拝借。結構くたくたになったなあ。 水の補給をするぞ。支払いのときやたら元気に「こんにちは」って…めちゃテンションが高い。その おばちゃんに「 元気ないね」 って言われる。こともあろうか 私はさいきじんクリニック.の責任者。 「ハートフル」を掲げて今まできた。笑顔を振りまくのが私の仕事なのに…さいきじんクリニック.に 対して反省するのだ。

12:30 45.8km地点 岩国トンネル着 トンネルの路側帯が狭い。横をビュンビュンと車が通る。やばいじゃん…お、パトカーが追い越して行ったぞ…やっとの思いで、トンネルを超えたらそこは雪国でなくパトカーを降りた警察官2人が待ち構えていた。ここからしばらく彼らとのやり取りをダイジェスト版で…

警官A (手招きをする)
俺 ((_´Д`)俺? 指を自分に向ける)  
警官A (うなづきながら)  どこまでいくの?    
俺 防府まで行くつもりですが…
警官A (ろこつに変な顔をされる)  
警官B (変な雰囲気を察知した若めの警官だ) いや~、最近この近辺で事故も多いから…
俺 ……   

俺 ひょっとしたら、このトンネル内は通ってはいけないのですか?  
警官B  いや、それはないですよ
俺  (それはない? は? とはどういうこと???)  
警官A ところで「ママチャリ」で大丈夫???    
俺  大丈夫です…。

全てが理解できた。警官たちは格好はマウンテンバイクでママチャリに乗っている私に  
1.不審者扱い
2.もし不審者でないとしても変わっている奴  
3.どこまで行くつもりやろうか? が警官たちの疑問

それに対して私は、ははーん 結局ママチャリのことを気にしてたんやな。ママチャリを一番不安に思っているのは俺やんけ…散々みんなに言われ、また、今充電に不安もっているんだぞ…ほっとけや。 迷惑かけてへんのやぞ。それでなくてもここ一年交通青切符2枚きられて、君らにはいいイメージはないんだぞ。おー、そうとも…おいらは変わっているさ…と心の底でつぶやきながら適当にあしらい、「ありがとう」と言葉に出し心の底で悔しい思いを持って前に進む。

13:00 56.4km地点 岩国山越えスタート地点着(あとで知る山登りが7.7km)ルート187別れにきた。橋を超えるとしばらくはゆるい下り坂。平坦な道が700mくらい続く。何もない。散髪屋みっけ。ガソリンスタンドもあるが、商店はない。

13:05 上り坂がでてきた。続く続くどこまでも…もう充電がないぜ。電動アシスト自転車は電気がないとただの重いままチャリに変身するのだ。しかも三段しかない。一番軽いのだとゆっくりしか進まない。やばい。

13:10 ついにばてた。昨日まで晴れることを願っていたが、今は日差しが少々うっとうしい。暑いぞ。ルート2なのにあまり交通量もない。ほんまに2号線なのか? 不安もある。 自転車を押しながら前に進む。辛い、暑い、淋しい の三重苦が私を襲う。しかしアントニオ猪木は言う。

「この道を行けばどうなるものか? 危ぶむなかれ。危ぶめば道はなし。 踏み出せばその一足が道となり、その一足が道となる。迷わず行けよ。行けばわかるさ」

今はこの言葉の重みもわかるし、支えになる。行けばわかるさ…

13:12 道を隔てた右側をすいすいと女子高生自転車に抜かれ熱くなる。負けるものか…憤激し自転車に乗る。頑張ったおかげで尻の痛みは頂点に達する。タオルをスパッツと尻の間に入れ頑張った。暑いぜ、痛いぜ。 しかし淋しい気持ちはもうない。必死だ。ああ、ハートフルになれないぜ。

13:40 60.5km地点 しばし休憩する。2号線の左脇に小道がある。催すのでたちしょん。 もう何度軽犯罪に手を染めたことか? ご先祖様ごめんなさい。しかしどこまで続くんかな?この上り坂は? もう峠に着くだろうと何度思ったことか? 本当に恐ろしい坂だ。

14:00 62.0km地点 廿木峠着。工事のおじさんがいた。「どこから来たん?」 「福山です」実は広島やけどこの際どうでもいい。真実をおじさんが望んでいるわけもない、ましてや俺にも余裕はない。「へえ、凄いな~。どこまで?」「今日は防府まで、下関まで行きたいんです。坂はどこまで続くのですか?」「ここから下りだよ」工事のおっさんが天使に見えた瞬間だった。このやり取りで、自分のちょっと汚い、ずるい部分が見えた。自分は遠くから来ていて頑張っていることをアピールし、凄いと思わせることで心の優越感を持って自分の心にビタミンを撒いた俺…さらにもう時間的に防府まで無理なのに、行くことを前提に話をしている。でも余裕がなかったのさ。またまた格好悪い俺。でもおじさんありがとう。 峠にいた天使は笑って見送ってくれた。深々とお辞儀をした。

14:05 63.0km地点 山賊焼き 着 ここがあの有名な山賊焼きか…こんな山の中にあるんだ。なんか祭りみたいだぞ。寄りたいけど、15:00-17:00には防府に行くんだ。休んで飯なんか食ってられるわけがない。後ろ髪引かれ隊の状態で私はアントニオ猪木になる。

14:08 63.9km地点 合流地点 着 大きな道県道15号線と合流する。しかし疲れた。下りは楽だったし、少し乗ったまま充電できた。しかし一メモリだ。このまま目標へ向かっていく。しかし、時間的にはリタイアだ。防府まで自転車を運んでいくか。まずはタクシーを捜すことにする。自転車の充電はものの5分であっさり切れ、おいらは重い自転車をこぐ羽目になった。

14:37 67.3km地点 セブンイレブン着 充電の場所をみつける。笹原師匠に電話だ。現状を報告しなくてはいけない。タイミングよくタニモトの大島君からも連絡あり。 彼は「院長、迎えに行きます」と言ってくれた。ふと楽になるが、甘えたい気分もでた。リタイアをここで決めた。 しかし甘えていいのか? 自分の中で葛藤がある。セブンイレブンで近くのタクシーやさんを聞いて向かうことにする。 そこで自転車をつんで防府まで行こう。

14:50 69.0km地点 周防高森駅着。駅前にタクシーやさんがあるはず。わからない。 奥まったところにあった。あった。まず事務の女の人に事情を説明し、防府までタクシーで行きたい。自転車を乗せて。という。タクシーが来た。自転車が大きくてのらない。がくり。この瞬間。私の自転車旅は終わった。 私は単独で電車旅に切り替える。自転車はタニモトの大島君が2号線を週に何回か広島から宇部まで行くとの事なので、その点今度通るときに拾ってもらうことでお願いする。この点だけ甘えさせてもらう。彼は来てくれようとしたが、それではこの旅の意味もないし苦難があってこそ旅の意味も、私も変わる。そういう思いで、大島君にはお礼を言ってお願いをし、タクシーに乗って防府へ向かった。15:15発だった。

アントニオ猪木さんごめんなさい。私は自転車旅は終わりましたが、一人電車旅を。この道を行きます。許して下さい。

16:30 待ち合わせ。防府駅に着。自転車ツーリングの格好では食事にいけない。 どうしてこの服を選んだのか? わからないが以前患者さんにもらったおっさんシャツを私はチョイスしていた。今考えると汗ばんでいるだろうし、着る機会がないかもと思ったからかもしれない。防府駅の狭いトイレで生着替えが始まる。身体が痛い。尻が痛い。狭い中で悪戦苦闘し(7分はかかった?)着替え終了。そこへタイミングよく防府駅に社長から電話があった。すぐに向かう。さあ夕食の始まりだ。

笹原師匠の奥様は気さくでお酒も強く、私は身体の身の置き場がなくお酒にすぐ酔ってしまう…その日は疲れたように眠ってしまいました(アクティブホテル新山口 19:30入り)。

さて1日目が終わり次回に続くのまきであります… 

平成21年1月2日

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