『人と向き合う難しさ 尊重と尊敬の違い <医療、介護編> 
~毎年バレンタインの話だから変えてみた~』

斎木院長の独り言

さて前回は『A HAPPY NEW YEAR  今年の覚悟を示します』
についてお送りしました。数年間にわたってお送りした企画です。

今回は『人と向き合う難しさ 尊重と尊敬の違い<医療、介護編> ~毎年バレンタインの話だから変えてみた~』についてお話したいと思っています.

さて前回は今年のさいきじんクリニック.の覚悟=今後の行動指針をお話ししました。
今日は ~人と向き合う難しさについて~ お話したいと思います。

人に向き合うことは相手を尊重することであります。相手を立てて相手と話し合い理解しあうことです。
相手を尊重することはとても大事なのですが、もし相手が認知症などあった場合相手を尊重することが
本当にできるのでしょうか?

これは大変難しい問題です。まず相手は話し合いや理解をする  ということができません。つまり一方向の関係(向こうの思うとおりか?こちらの思うとおりか?)になるのであります。

少し話は変わりますが、医療者と患者さんの関係はどんな関係がいいのでしょう??? 相手を尊重するために相手の思い通りにする…  これも間違いであります。本来の尊重はどういう意味でしょうか?

尊重とは「相手のことを大事に扱うつもりで、自制な態度で臨むこと」であります。
自発的な感情以外、社会のモラルや通念、常識にも押し付けられた態度であり、相手のことを自分と同等レベル
に扱うことでもあります。自分より下、あるいは上の地位にある人に対しては、尊重にはなりません。
私はこの形が医療者と患者、介護者の関係であると思っています。 お互いが同等でなければなりません。
一方、尊敬とは「相手のことを自分より優勢であることを認め、相手のことを仰く気持ち」 これが尊敬です。
必ずしも、相手のために自制することはない態度であります。時には”敬仰”とも言います。つまり、尊敬は相手が自分より上優勢である、しかし尊重は対等であります。しかしながら、認知症の方には正常な判断ができません。しかし同等レベルであろうとすることはできるはずなのです。決定はできなくても、いざなうことはできると思うのです。

人は介護者の方をみても多いのですが、この違いをはっきりわかっておられないことが多いのです。医療者にも介護者の方にも上に立つ方がおられます。それは尊大(強く見栄を張る状況)といいます。

偉そうなことを言いましたが、結局尊重して付き合うことが大切と私は思っております。意思決定ができない患者さんであってもこのように尊重する気持ちで付き合えば円満な形の医療介護が行えると
強く思うのです。

皆さんはどうお考えでしょうか? 医療や介護を行った経験のある方、是非一度振り返ってみて頂けたら幸いです。

平成26年2月2日

▲ページTOP

×このページを閉じる

©2014 Saiki jin clinic Seto Fukuyama all rights reserved.